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嚥下の基礎 ③ 2014年07月28日 生理学 トラックバック:0コメント:0

嚥下というと、口腔期と咽頭期という明確な分け方がずっとされてきた。確かに、教科書にも同様に記載があり、それはそれで有意義な分類方法であった。しかしながら、嚥下造影を用いた検査が行われるようになって、矛盾が生じるようになった。それは、咀嚼期または準備期と呼ばれる期間の扱い方である。今までの分類方法では、この時期は嚥下に十分な食塊を作製する期間であり、まさに”噛む”時だった。しかし、嚥下造影を行ってみると、この”噛んでいる”最中であっても食塊は中咽頭へ移送されていることが明らかになった。そうなると、口腔期と咀嚼期が混じってしまったことになる。

従来モデル

少なくとも、縦割りで分類出来るのではなく、咀嚼期と口腔期、咽頭期は被っている時が多いことを意味している。確かに、この図であれば説明出来ないことはないが、そもそも咀嚼期と口腔期、咽頭期の分類方法が正しい?ことになる。よって、近年は別のモデルが提唱されている。それがプロセスモデルである。

プロセスモデル

基本の分け方は同じであるが、それをStage I TransportとStage Ⅱ Transportなどに分類しているのである。まず、今までの咀嚼期というのがなくなり、Stage I Transportは食物を口腔内の前方から後方へ送りこみ際の期間である。その後、咀嚼運動などによって唾液と混じり合わせる期間が来る。これを”口腔内加工処理”としている。この過程の次に来る期間がStage Ⅱ Transportとなる。やる仕事は、口腔内加工処理によって作られた食塊を中咽頭へと送ることである。無論、送っている間にも口腔内加工処理は継続している。

とはいえ、咀嚼中に嚥下が生じることも屡々有り、より検討が必要なようである。
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